2018年1月26日金曜日

『現代詩手帖』2月号「詩書月評」

『現代詩手帖』2018年2月号「詩書月評」で取り上げた詩集は以下の通りです。


小池昌代さん『野笑』(澪標)
カニエ・ナハさん『IC』(私家)
松本秀文さん『「猫」と云うトンネル』(思潮社)
岡田ユアンさん『水天のうつろい』(らんか社)
清水茂さん『一面の静寂』(舷燈社)
十田撓子さん『銘度利加』(思潮社)








どの詩集も書き方への意識の高さと新しい言葉への信頼が感じられる、生き生きとした詩集ばかり。ぜひ読んでほしいと思います。


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月評を始めてから、これまでよりも多くの詩集を読んでいますが、それぞれの詩集は、たぶん、詩人が絶対に譲れない書法で、時間をかけて作り上げたもの。
きっと取り換え不可能な固有の理由をもって生まれてきたのだろうと思います。


だからこそ、一冊ごとの生存の熱を感じとり、その詩の可能性を、あくまでも書評的な立ち位置から言葉にできたら・・・と願うばかりです。


限られた時間のなかで、どこまで実現できるかはわかりませんが、実際の原稿を仕上げる前の一冊の詩集との付き合いのなかで、自分の感覚と視野が開かれてゆく、その実感を身体に確かに毎月、毎月、刻んでゆきたいと思います。