2018年10月26日金曜日

『現代詩手帖』11月号 詩書月評

『現代詩手帖』11月号「詩書月評」で紹介した詩書は以下の通りです。


中本道代『接吻』
高橋睦郎『つい昨日のこと 私のギリシア』
三田洋『悲の舞 あるいはギアの秘めごと』
網谷厚子『水都』
日笠芙美子『夜を旅するもの』
北原千代『須賀敦子さんへ贈る花束』


中本さんの詩集は、萩原朔太郎賞を受賞されましたが、その御受賞第一作がこの11月号には掲載されています。
中本さんの作品は、言葉の身体が感受するものを、素早いやわな感情としては表現せず、自然な抑制のなかで精錬し、より鮮烈で硬質な結晶にまで高めている、という印象を受けます。


高橋睦郎さんの詩集は、やはり素晴らしく、詩を読む喜びを全身で受け取ることができます。








・・・・・・・・・・・・・・・


さて、この月評も、残すは、年鑑の原稿のみ。
無事に終えられるよう、コツコツと読みたいと思います。